アメリカのオバマ政権は、去る9月に裏切り者ブッシュ政権が推し進めていた中欧のポーランド、チェコでのミサイル防衛(MD)計画を見直しを行った。
これは、ひとえにアメリカが対露助関係の悪化を防ぐための意味合いが強いわけだが、これに代わるものとして海上配備型のRIM-161 SM-3などを展開させる模様である。
さて、RIM-161 SM-3は、最新のブロックⅡシリーズが日米共同で開発中である。
これは、弾道弾迎撃ミサイルを共同開発、生産する場合に限って武器輸出三原則の例外措置としたものであり、04年12月から対米供与に限定して認めたものである。
ところが、沖縄の海兵隊普天間基地の移設問題で日本政府を恫喝していていったゲーツ国防長官が、SM-3ブロックⅡシリーズを欧州向けに供与出来るように武器輸出三原則を緩和するよう要求していたようだ!
あれだけ「代替施設(建設)なしでは(在沖縄海兵隊の)グアム移転もない。沖縄での兵員の縮小と土地の返還もない」などと言っておきながら、その一方で「武器輸出三原則を緩和」などとは傲岸不遜にも程がある!
無論、対欧関係など日本を取り巻く国際関係を考えた場合、SM-3ブロックⅡシリーズの供与拡大は検討課題ではある。
だが、今回のゲーツの言い様はまさに問答無用であり奴が日本など属国として見ていない証左である!
今回、ゲーツの傲慢極まる要求に唯々諾々と従ってしまう事は、武器輸出三原則の骨抜きになりかねず、普天間移設問題と合わせて民主党がマニフェストに掲げた「対等な日米関係の構築」が画餅に期しかねない危険性がある。
またSM-3ブロックⅡシリーズは日米両政府の合意の元で共同開発を行っているものである。その条件をアメリカ側の一方的な都合で変更しようというのなら、同様に普天間の移設先についても再検討を加える事が可能なはずである!
少なくとも、辞を低くして協議を求めてきたのならともかく、今回ゲーツ訪日によってアメリカが突き付けてきた一方的かつ傲慢な要求など蹴飛ばすべきである。
例えそれがアメリカ相手であっても、旧政権が行ってきた尻舐め外交を止め、言うべき事を言って断固として意志を示す事こそ対等な二国間関係の始まりとなろう!

