2007年9月14日にH-ⅡA13号機によって打ち上げられた日本の月観測衛星「かぐや」は、その1年半の運用期間中にさまざまな調査結果と共に、将来の月面直接探査に向けたノウハウを我が國にもたらした。
SFアニメなどでは、将来の宇宙開発基地として月が利活用されているところが描写されているが、現実問題として大気が殆ど存在しないため、月面は隕石や放射線の影響を直接受ける。
よって、「グラナダ」「フォン・ブラウン」等のように永久基地は地表下に設けるのが良いとされている。
そして、09年6月に主衛星が制御落下させられた「かぐや」が月面に謎の縦穴を発見していたようだ
(以下、引用開始)
衛星かぐやが月面に謎の縦穴発見 基地好適の空洞が地下に?
月の表面に、地下深くに通じる直径60~70メートルの縦穴が開いているのを、宇宙航空研究開発機構のチームが月周回衛星かぐやの探査データから24日までに発見した。
月でこうした縦穴が見つかったのは初めてで、チームは、穴の底に横長の空洞が広がっている可能性が高いとみている。実際に空洞が確認されれば、将来の有人月探査基地の有力な候補になるという。
チームは、かぐやの地形カメラや近赤外線カメラがとらえた月面の画像を詳細に分析。「嵐の大洋」と呼ばれる平らな地形に縦穴を発見した。
太陽光が穴の壁に作る影の形状などから、縦穴は深さ約60メートルまで真っすぐに伸び、深さ80~90メートルに平らな底面が広がっていると推定した。
地球では、火山の溶岩が流れてできた地形の地下に「溶岩トンネル」などと呼ばれる空洞ができることがある。
嵐の大洋にも溶岩が流れた痕跡があるうえ、縦穴は通常、地下に空間がなければできないことからチームは、今回の縦穴は溶岩トンネルの天井の一部が崩落してできたと結論付けた。チームの計算では、地下空洞は高さ20~30メートル、幅最大400メートル、長さ数十キロに及ぶ可能性があるという。
チームの春山純一宇宙機構助教は「空洞内部は、月面のような激しい温度変化がなく、宇宙放射線や隕石の飛来も防ぐことができ、月探査基地に最適だ」と話している。成果は近く、米地球物理学会誌に掲載される。

月周回衛星かぐやのカメラが撮影した、直径60~70メートルの縦穴
(以上、47NEWSより引用)----------------------------
この発見が、本当に月面基地に利用できる地下空洞に繋がれば、それこそ将来には「グラナダ」や「フォン・ブラウン」みたいな月面都市の建設も夢ではないわけだ!
しかも、この大発見が日本の「かぐや」がもたらしたのであるのだから、実に素晴らしいし世界に誇るべき偉業といえる!
このような「夢」を語れるものこそ今の日本に決定的に欠けている要素である。
今回の大成果を是非とも計画中である「SELENE-2」など宇宙開発に生かして欲しいものだ!

