一般的に「先進国」と言われる我が国において、医療崩壊の問題が声高に指摘されて久しいものがある。
そしてそれは、医療現場で過酷な勤務態勢を強いられている勤務医を中心に広がり、地域医療の中核を担う公立病院ですら産科、小児科、外科、麻酔科などで医師不足が生じ、結果として日本各地で地域医療が崩壊しつつあり、国民の安心・安全への大きな脅威となっている。
一方、医師達の職業団体であり、医師の権益を守り医学および医療情報を提供する組織とされる日本医師会は、実際には組織率6割程度に過ぎない上に、開業医の為の利益団体として陰に陽にシロアリジミンと癒着してきた実態がある。
さて、先の総選挙において、その日本医師会と癒着し医療を歪めてきたシロアリジミンが下野した結果、医師会もシロアリジミン一党支持の姿勢を撤回せざるを得なくなった。
そんな中、診療報酬改定を議論する「中央社会保険医療協議会」から医師会のメンバー3名全員が外されることとなったようだ!
(以下、引用開始)
中医協人事:病院勤務医の優遇鮮明に 日医外し、自民との関係にくさび
<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR 政治>
長妻昭厚生労働相は26日、診療報酬改定を議論する厚労相の諮問機関「中央社会保険医療協議会」(中医協)のメンバーから、日本医師会(日医)の 代表委員3人全員を外す人事を強行した。日医の主力構成員である開業医よりは、病院勤務医らの処遇を重視する姿勢を鮮明にしたものだ。政治色の強い人事と も受け止められるだけに、波紋を呼びそうだ。
「どこも大変だが、病院についてもう少し手厚い対応が必要ではないか」。同日夜、記者会見した長妻厚労相は、中医協の委員構成を変更した狙いをそう説明した。
中医協の定員は20人。日医を含めた医師ら「診療側」7人、健保組合など「支払い側」7人の両利益代表者と、学者ら公益委員6人で構成される。今月1日に9人が改選期を迎え、日医の代表委員は3人全員が対象。結果的に3人はだれも再任されず、代わりに選ばれたのは、先の衆院選で会長が民主党支持を 打ち出した茨城県医師会のほか、日医執行部と一線を画す京都府医師会、山形大学医学部の代表と、「日医外し」が明確となった。
民主党は開業医中心の日医を「開業医の利益代表」とみなす。長年自民党に票を供給し、見返りに自民党が開業医に有利な診療報酬を実現してきたというわけだ。長妻氏の人事は、まずは日医を揺さぶり、自民党との関係にくさびを打ち込む狙いがあったとみられる。
一方、中医協委員に選ばれた茨城県医師会は、都道府県単位の医師会で真っ先に民主党支持を表明。原中勝征会長は来年4月の日医会長選に出馬を表明しており、3選を目指す唐沢祥人現会長と対決する見通しだ。
内憂外患の日医だが、年末に迫った診療報酬改定をにらみ、日医の政治団体、日本医師連盟は20日、自民党一党支持方針を撤回。日医連は来年夏の参院選で自民党現職の医師、西島英利氏の推薦を決定しているが、西島氏の推薦見直しや民主党とのパイプづくりを求める議論も加速しそうで、物事は民主党ペー スで進んでいる。
日医は25日に東京都内で開いた臨時代議員会で、民主党との関係を強化する方針を確認し、中医協から日医代表を排除する人事に抗議する方針も申し 合わせた。しかし、長妻氏は26日、「大都市と地方など地域のバランスに配慮した」との文書を日医に送り、「日医外し」を押し切った。
(以上、毎日jpより引用)-------------------------------
ふむふむ、中医協から医師会メンバーを外すとは、長妻厚労相もなかなか思い切った手を打ったものである。
診療報酬を定める中医協から指定席を外された日本医師会は当然反発を強めている。
これに対し鳩山政権側は、「そもそも3人枠をゼロにしたという認識は持っていない。安達秀樹氏(京都府医師会副会長)、鈴木邦彦氏(茨城県医師会理事)という日医の会員の方に入ってもらっており、政務三役として『日医外し』というような認識はない」などと全く意に介していないようである!
第一、シロアリジミン長期政権下では、開業医の診療報酬改善が優遇された結果、勤務医の年収は開業医の約半分程度に押さえられ、なり手不足が深刻化した現実がある。
とにもかくにも、医師会を中心に既得利権が渦巻いていた医療の世界にも、政権交代の影響が直撃したわけである。
今後は、深刻化する一方の地域医療崩壊を食い止め、国民の安心・安全確保のためにも日本医師会も抜本的な改革が必要だ!

