先の総選挙において、旧態依然なシロアリジミン政治に辟易としていた主権者たる国民は「政権交代」を求め、結果として民主党を中心とした鳩山連立政権が発足したわけである。
その鳩山政権は、「無駄遣いの根絶」「コンクリートから人へ」を掲げ、八ツ場ダムに代表される無駄な大型公共事業にもメスを入れようとしているわけだが、これに困惑しているのはシロアリジミンや財界だけではない。
今までシロアリジミンの尖兵として、全国各地で無駄な大型公共事業推進に血道を上げてきた知事どもの多くが鳩山政権との距離感を計りかねている。
そんな中、元シロアリジミンの衆院議員にして4選目出馬が確実視されていた金子長崎県知事が突如出馬を断念した!
(以下、引用開始)
長崎 金子知事4選出馬断念 民主政権と対立 憂慮
任期満了に伴い来年2月4日告示、同21日投開票される長崎県知事選に、金子原二郎知事(65)が4選への立候補を断念する意向を後援会幹部などに伝えたことが1日、分かった。
複数の関係者によると、金子知事は「民主党政権になったことで、自民党から支援を受けてきた自分が知事を続けても対立構図が続き、県民に迷惑がかかる」と話しているという。
同日、同県佐世保市で開かれた後援会の会合でも不出馬の意向を伝えた。金子知事擁立を目指していた自民党長崎県連は慰留する方針だが、意志は固いとみられる。
金子知事は、過去2度の知事選では9月定例県議会で立候補表明してきたが、今回は民主党政権の県政への影響を見極めるため態度表明を保留。9月議会では「(立候補に)大いに意欲がある」と述べるにとどめていた。
金子知事は慶応大卒業後、水産会社勤務、県議3期、衆院議員5期を経て、1998年2月の知事選で初当選。2005年6月から九州地方知事会会長も務めている。
一方、民主党県連は独自候補擁立を目指して絞り込み作業を進めており、11月上旬をめどに方針を固める。同党県連には前ルーマニア大使の東良信氏 (61)、民主党県議の高比良元氏(57)、無所属県議の押渕礼子氏(71)の計3人が推薦願を提出。ほかにも複数の名前が挙がっている。
■県政停滞に危機感 自民色足かせ
【解説】来年2月の長崎県知事選について1日明らかになった金子原二郎知事の立候補断念の背景には、民主党政権下で自民党系の金子知事が続投しても対立構図が続き、九州新幹線西九州(長崎)ルート建設などを抱える県政運営が難しくなるとの判断がある。
長崎県では新政権の公共事業見直しの中で、長崎自動車道長崎‐長崎多良見間の4車線化が凍結され、県が計画していた長崎市周辺の道路整備に黄信号がともった。また、長崎ルートの諫早‐長崎の延伸や石木ダム(同県川棚町)の事業認定などでも政府との協力関係が不可欠だ。
しかし、金子知事はかつて自民党衆院議員を5期務め、衆院選でも自民候補の支援に奔走するなど“自民色”が濃い。金子知事は民主政権の発足に際し「やりづらくなる」と周辺に漏らすなど、民主政権との距離を測りかねていた側面がある。
自民党県連は2日に緊急会合を開き、知事選対応を協議するが投開票まで3カ月余で後継候補を擁立できるのか不透明。民主党の候補選考とも絡み状況は一気に流動化してきた。
(以上、西日本新聞より引用)-------------------------------
ちなみに、今回4選出馬を泣く泣く断念した金子原二郎長崎県知事という男は、1983年の衆院選で初当選後、衆院法務委員長、衆院石炭対策特別委員長、建設政務次官などを歴任した二世議員であった奴である。
そして何よりも、あの悪名高い諫早湾干拓事業を推進し、佐賀地裁が命じた5カ年の開門調査にも強行に反対している男である。
いわば、土木利権談合政治の権化のような男であり、先の総選挙でも出身母体であるシロアリジミンの尖兵として活動してきたわけである。
それが今回、「コンクリートから人へ」を掲げた鳩山政権の誕生によって4選出馬断念に追い込まれたわけであり自業自得といっても過言ではない!
いずれにせよ、衆院選での民主党小選挙区全勝と併せて今回の出来事により、かつて保守王国と呼ばれた長崎県も大きく変化が訪れることであろう!
その上で、従来の利権談合シロアリ政治を排し、真に県民一人一人に目を向けた長崎県政がスタートして欲しいものである!

